遠くに尾道水道を望む小高い丘から 次第に変わり行く夕暮れの景色を 眺めると 息づく街並みと静寂の中 想像もつかない長大な時間が迫ってくる 見上げれば茜色の空が 美しく広がりいつまでも佇んでいたくなる
やがて茜色は徐々に 深い群青色に変わり 漆黒の暗闇へと変化を遂げる 漆黒の闇の中から浮かび上がる 小さな無数の灯りは人間の営みの証 そうして幾千幾万の歳月が流れても いつの時代も大自然と寄り添って 大地に根付き その息づかいを聞きながら生きてゆこう