坂村真民の詩集より
思いあがってはならぬ 甘やかされてはならぬ 甘やかしてもならぬ
きびしい鞭を いつも当ててゆかねば とんでもない人間になってしまうのだ
大地にへばりついて 人馬に踏まれ それでもなお枯死せず
春になると開花するタンポポの根強さを わが花として
わが堂名としているお前ではないか
かつて生きる力を失おうとして詩に執した その頃の詩を
もう一度読みかえして 初心にかえれと そう強く自分に言いきかせたりした
時には そして節目には立ち止まり 「初心」 にかえることも大事なことですね