どこまでも続く 紅葉の森を歩けば 足元には ふかふかの落ち葉の絨毯が カサカサと音をたてて歩く速度に合わせ リズムよく音楽を奏で 旅人たちを ちょっとした 森の小さな音楽会へ誘う 晩秋の 自然界からの贈り物 森のリスや 小さな動物たちも 高い小枝の上から じっと聞き耳をたて 人間が残した余韻を 楽しんでるかのようだ やがて木枯らしが吹きすさび もうすぐ ここも真っ白な雪で覆われ すべてのものが身を潜めやがて訪れる 春を心待ちにしながら辛抱強く耐え抜く 秋とは 春を迎えるための 助走のような季節のようだ