この世で一番 尊く美しいものは ただ一つ それは自分が どう生きてきたかということである あしたに咲き ゆうべに散る はかない命の花でさえ 実に真剣である それゆえにこそ あのように美しいのである 名もなく 貧しく この世の片隅にいても 神や仏の目から 一番 愛せられる生き方をしよう 自分に与えられた ただ一つの道を ひたすらに行こう きのうをすごし きょうをおくり あすを迎えてゆこう そういうことを告げしらせてくれる このごろの蒼天のさわやかさである <坂村 真民>