先日 お伺いした古刹の境内に 大きな樹がそびえ立っており そこでは蝉しぐれが まるで旋律を奏でるかのように止むことなく聞え 見上げると細い松の葉の間から 燦々と輝く太陽が煌きを増して 夏の盛りを告げているようでした 世の中の時間が慌ただしく流れる中で 目を細めて手をかざし 樹木の葉の間からこぼれる光を見つめていると 一瞬タイムスリップをしたように 時間の空間を 漂っているような気持ちになりました 自らの心がすべてを作り出す ひとつひとつは違っても すべては繋がっている <華厳經の教えより>