木枯らし吹く日 コートの襟を立てて 北風に向かいながら歩く時 「北風と太陽」 の童話を思い出しました きっと皆さんも読まれたでしょう 旅人が歩いていました 北風と太陽が旅人の着ているコートをどちらが 脱がせられるか勝負しようと言いました 始めに北風が強い風を旅人に吹きつけました 旅人はコートが飛ばされそうに なったので しっかりとコートを抑えました 今度は 太陽がニコニコ笑顔で旅人を照らしました 暖かくなって 旅人は自らコートを脱ぎました コートは、人の心を表します 「北風が強い風を旅人に吹きつけました」 心を閉ざしているときは 強い言葉や力ではどうにもできません 余計に心を閉ざしてしまうばかりです 「太陽がニコニコ笑顔で 旅人を照らしました」 ニコニコ笑顔は 肩の力を抜いて優しくしてあげると 相手は気持ちが安らぎ心を開きます 人に何かをしてもらうには 北風の様に無理やりではうまくいきません 太陽の様に相手の気持ちになって考えれば 無理をしなくても 人はちゃんと動いてくれます この別の話の教訓は 何事にも適切な手段が必要であるということで 一方でうまくいったからといって 他方でもうまくいくとは限らない その逆も然り しっかり結果を見据えて 手段を選ぶべきであると言うこと <イソップ物語より>